2016年11月。

白玉ちゃんをお返しした後、三ヶ月ほどでマロの骨折も癒えたので、再びお見合い相手を探すことになりました。

(マロってどんな子?という方はこちらをご覧ください)

今度は年上がいいかも

白玉ちゃんの時の反省点から、小さい子ではなく年上の子を探してみることにしました。
年上なら落ち着いているでしょうから、マロもちょっとは余裕が出るかな?という考えです。

再びネットで里親募集サイトをチェックし、一歳半ぐらいの女の子を見つけたので、会いに行くことになりました。マロより半年くらい年長です。頭に少しだけハチワレみたいな黒い毛がありますが、他はほぼ真っ白い毛です。

電車で一時間半くらいの最寄り駅に向かい、そこで保護猫の会の人と待ち合わせです。
駅からは車で10分ほどで保護主さんのお宅に着きました。

家の中にお邪魔すると、部屋の中に大きなケージがあり、その上に猫が二匹くっついて眠っていました。
保護主さん宅では六匹飼っているとのことで、隠れてる子や外出中の子もいるようです。

保護主さん宅ではシロと呼ばれていたその子は、保護主さん宅付近に迷い込んで来た子で、保護主さんの飼ってる他の猫に近づいて来たそうです。そこを 捕獲 保護して三ヶ月くらいとのことでした。

私たちを見て、最初は遠くから様子をうかがうような感じが恥ずかしがってるように見えました。特に警戒するようなことも無く、抱っこすることも出来ました。

同居人はとても気に入ったみたいで(抱っこできますから)、とりあえずお試し期間ということで、後日お預かりすることになりました。

ほんとに一歳半?三歳くらいじゃ?

猫の会の人と保護主さん二人に連れられて遠路はるばるやってきたシロちゃんは、知らない家に来てもしんねりと静かに座っています。電車の中でもずっと静かにしていたそうです。
キャリーケースから出されたシロちゃんは、特に警戒している様子もなく、落ち着き払って周囲を観察しています。

保護主さんと猫の会の人がマロを見たがったので、マロを連れて来ました。
「可愛いー」と、黄色い声が上がる中、「いやぁ、それほどでも」と澄まし顔のマロは相変わらずです。
今回は怪我も癒えて、余裕があります。

ひとしきり周囲に愛想を振りまいた後、シロちゃんの存在に気づいたようです。

「シャー」しました...。

でも、シロちゃんはそれほど気にした様子も無く、しんねりと座っています。
保護主さんも猫の会の人も、まあ、最初はこんなものでしょうとのことでした。

飼育環境としては、ケージは問題ないですが、玄関に脱走防止用の柵を設置したほうが良いとのことでした。

こうして、約一ヶ月のお試し期間が始まりました。

マロはやっぱり噛み猫でした

シロちゃんはゆったりした感じで家の中を探索し始めました。
その後をストーカーのようにマロがついて回ります。
白玉ちゃんの時も見られた行動です。
自分の縄張りに入ってきた進入者の行動を監視しているのでしょう。

でも、シロちゃんは白玉ちゃんとは違って急に走り出したりはしないので、マロも余裕を持って後をついて行ってるようです。

シロちゃんがUターンして、マロと対峙する格好になっても、シロちゃんがゆったりと近づいていき、鼻チュー挨拶するとマロは照れたように逃走します。

2、3日はそんな微笑ましい光景が続きました。
シロちゃんを見つめるマロ1
シロちゃんを見つめるマロ2
(シロちゃんを見つめるマロ)

ある日、帰宅してみると、同居人が困り顔で「マロちゃんがシロちゃんを追い回して噛みつく」と言うのです。

正直、「またか...」と思いました。
でも、居間にはマロとシロちゃんがすぐそばで毛繕いしています。
「今は仲がいいけど、昼間は追いかけ回したりする」とのこと。
その現場を見ていないので、ちょっと信じられませんでした。

じゃれてるんじゃないの?と聞くと、噛まれてシロちゃんが悲鳴を上げるくらいだというのです。

週末になって、私自身も目撃しました。

最初はシロちゃんが毛繕いしてあげ、それに対してマロが甘噛みして応えたりと、一見仲良くしているように見えるのですが、そのうちマロが興奮して強く噛みすぎるみたいで、たまらずシロちゃんが逃げると、それを追いかけるというパターンになっているようです。

マロは去勢済みですが、やっぱり男の子ということでしょうか?
それでも、シロちゃんは何度となくマロに近づいて毛繕いしてあげようとします。なんていい子だ...

毎日が運動会に

途中経過を隠さず、シロちゃんの保護主さんに報告すると、

  • 仲がいいのではないか?
  • 本当に仲が悪い場合、決して近付かず、距離を取ると思う

という話でした。ふむ。

とりあえずこのまま様子を見るしかないのかなと思いながら、Amazonで購入した脱走防止柵を玄関に設置しました。
猫用の背が高いやつです。
脱走防止柵

でも、その夜、シロちゃんは簡単に乗り越えて下駄箱の上で夜鳴きをしてました。意味ないじゃん。シクシク(;_;)


補足:
廊下を助走路にすると登れるようです。
乗り越えた後は、助走路が短くなるので戻ってこれません。
ドアからの急な飛び出し対策には充分機能していると思います。


夜鳴きに関しては、保護主さんに初日に言われていました。
うちに来てからも何度か玄関に向かって鳴いているのを見ています。
どうもみんなが寝てしまって、室内が静かになると寂しくなるようです。

私か同居人がそばに行くと、夜鳴きは収まり甘えてきます。撫でてあげるとノドを鳴らしてさらに甘えてきます。
その様子をマロも近くまで来て見ていることが多いです。

マロがシロちゃんを舐めました!

同居人は、マロが小さい頃に早くに兄弟から離されて、社会勉強が出来ていないのではないか?と言います。

そんなある日、「見てみて!」と同居人が呼ぶので、ソファを見ると二匹くっついて舐めっこしてるではありませんか!

おお、マロよ。お前もやれば出来る子なんだよ!!

一緒に寝てる様子
(グルーミングが終わって一緒に寝てる様子)

しばらくすると甘噛みするようになり、シロちゃんが「やめて」と前足でマロの頭を抑えて、結局取っ組み合いに...
バトル中
(バトル中...)

はぁ...。
途中まではいいんだけどなぁ。

保護主さんの言うように、これは仲がいいのだろうと思います。ただ、ちょっとマロが不器用過ぎるのかもしれません。

正式譲渡へ

ちょっと不安がありますが、シロちゃんを正式に譲渡していただくことにしました。

決め手は

  • マロに何度となく噛まれているのに、優しくしてくれる。
  • 抱っこできる

です。

マロがこんなに難しい性格だとは思っても見なかったです。
シロちゃんみたいな性格の子はなかなか得難いのではないでしょうか。

晴れて正式譲渡後、名前をフクちゃんと名付けました。また、家族が増えました。よろしくね、フクちゃん。
一緒にご飯1
一緒にご飯2
(一緒にご飯中)

この後、同居人がずっと言っていた血液検査をしに病院へ行ったのですが、それについてはまた別の記事で書くことにします。
フクちゃん寝てる様子
(よろしくね、フクちゃん)