このシリーズに追加の記事を書くことになるとは思っても見ませんでした...。
2021年11月下旬ごろからフクちゃんが便秘と食欲不振に悩まされるようになりました。

フクちゃんは慢性肝炎のため毎日薬を飲んでいます。
1日2回の強肝作用のある薬に加え、微量のステロイド剤を2日に一度飲んでいるため、約3か月に一度血液検査を定期的に行っています。
服薬していること以外は特に体調面での問題は無く過ごして来たのですが、2021年11月下旬ごろから体調がおかしくなってきました。

ご飯を出しても、匂いを嗅ぐだけで食べてくれない。
うんちもしなくなり、お腹が張っています。
お腹のマッサージをしてみてもダメでした。ご飯を食べないのはお腹が苦しいからなのでしょう。
病院の先生と連絡を取り、1~2日様子を見てましたが状況変わらずで病院に連れて行きました。

摘便で絶叫

一通りの説明を先生にした後、用手摘便の処置を見守ることになりました。
用手摘便...要は指を肛門から入れてうんちを掻き出す処置です。

動物の場合、下剤とかは色々問題が有って最後の手段だそうです。

処置を行っている間、フクちゃんはとても辛そうに絶叫しています...
見ているこっちも可哀そうで泣けてきます。うぅぅ

処置が終わって先生の説明によると、大腸の一部に炎症があるようだとのこと。
一か所だけ、触れると極端に痛がる場所があるらしいです。
それであの絶叫なのか...

普段からうんちが乾燥したような感じで固めなので柔らかくするために食物繊維、炎症を和らげるためステロイド剤増量、腸の蠕動運動を促すための薬を処方され帰ってきました。

1週間、肝炎の薬に上記を加えて服薬を続けましたが、目立った効果が現れませんでした。
そのうち、またうんちが溜まってきてお腹が張って、病院で摘便をしてもらうというサイクルが4週間ほど続きます。
元気だったフクちゃんがすっかりやつれてしまいました。

原因が判明

年をまたいで2022年1月下旬。
私や同居人の不安もそうですが、フクちゃん自身も痛みと恐怖と不安を抱えて4週間が過ぎた頃。

病院で摘便の処置を追えた後、フクちゃんが嘔吐してしまいました。
吐しゃ物を見て先生が気づきました。

「消化されていない...」

朝ごはんを食べたのは6時間前。
吐しゃ物にはふやけたカリカリと服薬した薬がほぼそのままの形で見えています。

考えられる原因は甲状腺機能低下症

急遽、血液検査のために採血を行ないました。
外部の施設に検査してもらうため、結果は後日ということに。

そして結果が出ました。
脳から分泌される甲状腺刺激ホルモンの数値は正常でしたが、甲状腺ホルモン自体の量が極端に低い。ほとんど分泌されていないとのこと。

甲状腺ホルモン剤がさらに追加となりました。

そして元気モリモリに

投与してすぐには改善しないと聞いていたので、焦らず見守ることになりました。
甲状腺ホルモン剤は毎日服薬。

そうして3日めくらいから、食欲が上向きに!
うんちも自力で定期的にするようになりました。

1週間もすると、昔の大食漢を思い出すような食べっぷりになりました。
目もキリリとして力が戻ったような気がします。

もう安心。ということで甲状腺ホルモン剤以外に処方されていた、腸の蠕動運動を促す薬が無くなり、ステロイド剤は量を徐々に戻していくことになりました。
食物繊維のサプリメントは、うんちが元々固めなので続けましょうということに。

2022年4月現在のフクちゃん

甲状腺ホルモン剤のおかげですっかり体調が良くなってます。

なぜ甲状腺ホルモンが分泌されなくなったのか?
これについては色々な原因が考えられるそうです。
ステロイドにも甲状腺ホルモン低下の要因となることが考えられるけど、ストレスやなんらかの体調不良でも下がってしまうそうです。
またしばらくしたら、血液検査をして分泌量をチェックするそうです。

ステロイドは副腎皮質ホルモンを補う。
甲状腺ホルモン剤は甲状腺ホルモンを補う。

こうしてみるとフクちゃんはホルモンバランス関連で異常が出やすいのでしょうか...。

フクちゃんは元々野良猫で、保護された時に避妊手術を受けてますが、当時で2~3歳くらいです。
保護されてから半年ほどで我が家に来ました。そして1か月ほどで肝臓がやばいことになってました。
肝炎に効くはずの薬をしばらく投与して様子を見ましたが改善なく、ステロイド剤の投与で劇的に改善していきました。

保護される前からの持病だったのかわかりませんが、保護された当時で既に2~3歳です。
ずっと肝臓が悪かったのなら生きていられなかったのではないでしょうか。
服薬さえしていればとても元気な様子から、保護の前後でおかしくなったと思えます。

ハッキリしたことはわかりませんが、避妊手術でホルモンバランスが狂ったのではないかと個人的に思っていたりします。
まぁ、だからと言って避妊手術をしないという選択は別の問題を引き起こすことになるので是非を言うつもりはありませんが...。

ひとまず元気になって良かったです。